けいた と おちぇの親方日記

16歳のわんこと暮らすのんびり日記です。

小説「ふたつのしるし」(宮下奈都著)


宮下奈都さんの小説「ふたつのしるし」を読んだ。

本作品は、不器用な生き方しかできない、
柏木温之(はるゆき)と大野遥名が
出会うまでの物語。

ふたりの言葉に共感するものがあったが、
ふたりの出会い方については、・・・。



(作中より)
遅いとか、のろいとか、とろいとか、
指を指されたり、笑われたりする。
しかし、遅くてもいいと思っている。
早くても、遅くても、
結局は同じ場所にたどり着くのだろうから。

学級会で決まったことが正しいわけではない。
大きな声でいえるほうが強いけれど、
弱いからといって間違っているわけではない。

絶対といったら、絶対なんだよ。
何が起きても必ず、ということだ。
それだけの覚悟(確信)があるのかい。

何の前触れもなく突然ひらめくことって、
実はそんなにないんだと思う。
意識しているかどうかは別として、
それまでにいっぱい準備があって、
考えたり体験したりしたことの積み重ねの先に、
ぱっとわかることがある。それが勘ってものよ。

ほんとうに大事なものって自分で見つけるしかないの。自分にしかみつけられないのよ。
(後書きより)
(ほんとうに大事なものが見つかっていないとしても)
急ぐことはないし、あきらめる必要もない。
眼を開いて少しずつ進んでいけば、いつかは、
ほんとうに大事なもののもとへたどり着ける。