けいた と おちぇの親方日記

16歳のわんこと暮らすのんびり日記です。

中休み;小説「新選組 幕末の青嵐」(木内昇著)

今日は、秋の山中湖旅行記は中休み。

直木賞作家の木内昇さんの
小説「新選組 幕末の青嵐」を読んだ。



新選組のことを取り上げた小説を読むのは、実は初めて。

なぜ読む気になったかというと、
現在、日経新聞(夕刊)で連載されている
新聞小説万波を翔ける」を読んで良かったので、
木内さんの他の作品を読んでみたいと思ったからである。

「万波」もよいが、本作品も良かった。
新選組の話というより、ひとりひとりの発する言葉が良い。
本当にそういっていたかは実際にはわからないので、
木内さんが発するものなのだろう。

◆鵜殿鳩翁(P70)
「自分が欠ければみな往生するだろう、
 どこかでそう思い込んでいた。けれど、
 結局組織など、人ひとりが欠けたところで、
 なんの影響もないのである。」

◆同上(P78)
「経験は積んできたかもしれないが、
 感覚はその場その場に置き去りにしてきて
 しまったようだ。
 中略
 組織内での評価に振り回されるだけで
 目一杯の日々だった。でも、そんな評価は、
 もしかすると人生においては些末なこと
 なのかもしれない。」

芹沢鴨
「自分の頭の上の蠅も追えぬ連中が
 仲間同士で囁き合う『世が間違っているのだ』
 という負け惜しみなど虫酸が走る。
 欲しいものがあれば、力尽くでものにすればよい。
 それが駄目なら、そのときは腹を切ればいい。
 世を変えたいのであれば、偉くなるしかない。
 そんな単純なことを、見識だの常識だのに
 照らしてややこしく考える連中の気が知れない。」

永倉新八(P224)
「いくら人がよく、人望が厚いからといって、
 才覚のない者に重要な仕事を任せれば、
 いずれ隊は破綻する。
 ならば、その人物を降格させるか、
 傍目に明らかな閑職に追いやるかと考えるのは普通だが、
 そういう芸のないことを土方は決してしなかった。
 中略
 本人ひとりが、じんわりと気付くよう、仕向ければよい。」

沖田総司(P225)
「剣を使うとき考えちゃ駄目だ。考えると深読みする。
 深読みというのは大抵間違った答えを出す。
 考えないで反射で動かないと、見誤る。」

土方歳三(P526)
「自分ではなにもしないくせに、口先ばかりで
 勝手なことを言っている奴を一番軽蔑しているんだ。
 そういう人間に限って、『やればできた』と言う。
 あとになってから言うんだ。
 でも俺たちはちゃんと一歩を踏み出したろう。
 無理だと言われたことをやり遂げた。
 俺たちはなにも、恥ずべきことはないんだ。」

では、今日のおまけ。

今日はポカポカ陽気であったので、日向でのんびり。